このデジタル全盛の時代に、敢えて「webから距離を置く」という決断をしたわけですが。
webの自由さは確かに魅力的ではあったのですけれども、それとともに、際限なく拡大していく要求や欲望というものに一抹の不安を覚えたのも事実でしたし、あふれる広告の洪水の中で、しっかりと自分を見つめながら生きることが困難になってきたこともありました。
デジタルならではの手軽さや軽快さ、自由度に慣れすぎてしまうと、どうしても安易な生き方に流れてしまう気がしたのです。
もちろん、そうならない人もいるのでしょうが、自分のようなアナログで不器用な人間にとっては、 めまぐるしく動くスピードについていけない部分が大きくて…
今までエネルギーを注いできた多くの事柄の中には、本当に必要だったものではないものも数多く含まれていました。
そんな中で出会ったヘンリ・ナウエン氏の著書「すべて新たに」で、現代の人たちの多くが「思い煩い」で満たされていることを指摘し、「心の向け方を変えなさい」「本当に大事なものに優先順位を振り向けなさい」とアドバイスする内容に共感して以来、自分の方向性が明確となりました。
“自分が本来いるべき場所”を提示してくれた方のために、これからは生きようと思っています。
『何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる』
(マタイによる福音書 6:33)