日本という国は、確かにモノはたくさんあって、便利で、安全ではあるのですが、本当の意味での「豊かさ」というものが感じられないのはなぜだろう、とずっと考えてきたのです。
自分が日本でかかっていた洗脳。競争しなくてはいけない、家族や友より仕事、進歩は偉い、田舎はださい、自販機とコンビニは重要、電車とバスは定時でなければいけない、痩せてなければいけない、群れなければいけない、流行は追わないといけない。どれも自分を不幸にしていた。
— めいろま (@May_Roma) March 19, 2012
僕が「北欧」という国に着目しはじめたきっかけは、家具など良質の工業デザインだけでなく、世界の「幸福度」ランキングで常に上位に位置しているというレポートでした。
日本は、「誰かがやっているからそうしなければならない」という、『制約』『同調圧力』『空気』といったものが世の中を支配しすぎている気がします。
多くの人が決めた固定的な幸福感からはずれてしまうと、その人は「不幸」というレッテルを貼られてしまう。
だから、それが生きにくさにつながっているのだと思います。
本当に「豊か」な国であれば、人々が生きにくい社会であるはずがありません。
家庭で、街中で、職場で、今日生きている人々が、生きづらさを感じているとすれば、それは「豊かな社会」とはいえないのではないでしょうか。
北欧では家庭で過ごす普段の日々を大事にしているからか、
「幸せは、すぐそばにある」ということを日常的に実感できるのかもしれません。
何気ない、いつもの日常が充実していることが、「豊かさ」の秘訣ではないかなぁ、なんて思ってみたりしています。
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